以下のようなメリットがあります。
- 通常の木造構造に比べ、火災に強い構造です。
- 火災保険料が安くなります (約半額)。
メリット1:通常の木造構造に比べ、火災に強い構造です
省令準耐火構造のポイントは次の3点です。
構造 | 内容 | 効果 |
---|---|---|
①防火構造 | 外装部分(屋根、外壁、軒裏)に不燃材料を使用する | 隣家などから火をもらわない |
②内部被覆構造 | 構造部分(柱、梁など)を不燃面材で覆う | 構造を守り建物の倒壊を防ぐ |
③ファイヤーストップ構造 | 壁内部と天井内部の間を遮断する | 火を回さない |
木造軸組工法を用いた住宅等の省令準耐火構造の仕様(概要)

延焼を防ぐファイアーストップ構造

メリット2:火災保険料が安くなります (約半額)
通常の木造建物は「H構造」に分類されますが、省令準耐火仕様にすることで「T構造」の分類になります。
火災保険には建物構造区分が3種類あり、区分によって保険料が変わります。
構造区分 | 火災保険料比※ | 主な建物構造 | 備考 |
---|---|---|---|
M構造 (マンション構造) |
約20 | コンクリート造、レンガ造 など | 共同住宅のみ |
T構造 (耐火構造) |
40~50 | コンクリート造、レンガ造 耐火建築物、準耐火建築物 省令準耐火建物 など |
- |
H構造 (非耐火構造) |
100 | 木造、土蔵造 など | - |
- 火災保険料比は、H構造の保険料を100とした場合の目安です。
実際の保険料は、都道府県・保険会社・各種特約などの設定条件で変わります。